リハビリハリセンボンという屋号に込めた物語

何故「リハビリハリセンボン」という名なのか?
私は、都立病院、東京都の更生相談所、東京都福祉機器センター、脳疾患専門病院などで30年にわたり作業療法士としてリハビリテーションに関わってきました。特に脳卒中後遺症、パーキンソン病、腰痛、首痛などのリハビリに関してはどのセラピストにも負けない研鑽を積んで参りました。日本、世界の学会にも論文発表しています。「リハビリ」に関しては強いこだわりがあります。
そして、鍼灸師としてハリの技術を身につけるために、毎日1000本の鍼を打つような修行を行ってまいりました。「鍼千本」です。ハリを正確に打ち効果を最大限に出せるよう修行しました。
この、二つのこだわりを持ち続けるように「リハビリハリセンボン」を治療院の屋号に冠しました。
ハリセンボンは、普段は小さくておとなしい魚ですが、いざというときには体をふくらませ、全身にトゲを出して自分を守ります。その姿が、リハビリに取り組む人の姿と重なって見えます。日常では弱さや不安を抱えながらも、必要なときには勇気をふくらませて、一歩を踏み出す。その変化の瞬間を、ユーモラスで親しみやすいキャラクターに託したいと考えました。
『リハビリハリセンボン』という言葉を聞いた人には、まず「なんだか楽しそう」「ちょっと変わってるけど気になる」という印象を持ってもらえたらうれしいです。そして、よくよく意味を知ると、「ああ、つらいだけじゃなくて、笑いながら前に進んでいいんだ」「弱さも不安も、そのまま抱えていていいんだ」と感じてもらえるような、やさしいメッセージを届けたいと考えています。
ユーモアの裏側には、「リハビリは人生を取り戻すための大切な時間であり、その人のペースと誇りを尊重したい」という真面目な想いがあります。ハリセンボンのように、丸くて愛嬌がありながら、必要なときにはしっかりと自分を守れる強さを育てていく。そのプロセスを、一緒に笑いながら、でも決してごまかさずに、丁寧に支えていく場所でありたい――一本の鍼で利用者の痛みを取り除く、そんな願いを、この少し風変わりな名前に込めています。
